ケトジェニックダイエット最初の1,2週間、倦怠感が辛い時。ケトフルーの解決法
ケトジェニックダイエットを初めてまもなく、まだケトン体がしっかり使われるようになる前の移行期には、様々な不快な症状が現れることがあります。
これをケトフルーと言います。ケトン体がカゼを引いたような症状を起こすことです。
これは人によって起きたり起きなかったり、また同じ人でも起きるときと起きないとき、様々です。
私は第一回目のケトジェニックダイエット、2016年9月から11月までの2ヶ月いっぱいのときは、頭痛と頭がボーっとする症状が現れました。
今回第二回目、2017年1月からの場合、全身倦怠感と脱力感が現れました。
ケトジェニックダイエットの副作用、ケトフルーの原因と解決法
ケトフルーの症状には、倦怠感、疲れやすさ、脱力感、不眠、頭痛、吐き気、ケトン臭などが現れます。
1)動物性蛋白質の摂取過剰により体液が酸性に傾くことによる頭痛、吐き気、ケトン臭
2)低糖質による脱水に伴うミネラル喪失による倦怠感や脱力感
3)ケトン体の排除機能による脱水に伴うミネラル喪失による倦怠感や脱力感
4)エネルギー不足による倦怠感や脱力感
が考えられます。
1)体液が酸性に傾くことによる頭痛、吐き気、ケトン臭
これを改善するためには、体液をアルカリ性へと中和するために、クエン酸やリンゴ酢など、体内に入るとアルカリ性になる酸を溶かした水を多く摂取することです。
2)低糖質による脱水による脱力感。
低糖質ダイエットにより糖質が抜けることにより、体の保水能力が弱まります。それとともに、ミネラル分が大量に失われ、それにより脱力感が生じます。
これを改善するには、ミネラルを補給することです。
具体的にはミネラルをバランスよく豊富に含む天然非精製塩を取ること、植物性動物性抽出スープを飲むこと、ナッツ類を食べる、ミネラル剤サプリメントを摂取すること、などです。
3)ケトン体を排除しようとして起こる脱水によるミネラル欠乏
体が出始めたケトン体に慣れておらず、尿とともに積極的に排除しようとすることから、尿が大量に出てミネラル分、電解質が欠乏することによる脱力感が起こります。
これを解決するには、上記2)と同じく、ミネラルを積極的に摂取し、通常2リットル摂取するところの水分を3−4リットル取るようにします。
4)エネルギー不足による脱力感
糖質を制限していることにより、摂取エネルギーが不足すると、脱力感が起こります。
これを解決するには、脂質を積極的に取ることです。
特にココナッツオイルやMCTオイル、オリーブオイルなど、良質ですぐにエネルギーとなるオイルをたくさん取って十分なカロリーを供給します。
バターや生クリーム、高脂肪なチーズやラードもOKです。
ここでエネルギー不足のままにしておくと、筋肉が分解し新生糖となってケトン体回路体質に入りにくくなってしまいます。
ケトン体回路にしっかり入る前に、筋肉や骨を分解してしまうと、大事な筋肉や骨がやせ細ってしまうばかりでなく、ダイエットの目的である脂肪が燃焼モードに入りません。
脂肪によるカロリー摂取は十分に行うことが重要です。摂取カロリーの70%までを脂肪から補うことがケトジェニックダイエットでは想定されています。
恐れず積極的に脂肪を取りましょう!