ケトジェニックダイエットは美しくなりたい女子の味方?
ケトジェニックダイエットの歴史
ケトジェニックダイエットや糖質制限ダイエットは、アメリカ人の循環器系の医師、アトキンス博士により1965年に考案されたダイエットです。
肥満症や、糖尿病患者さんに用いられ、またしっかり脂肪を削ぎ落とす必要のある大会前のボディビルダーの間では、考案以前から経験則に照らして用いられてきたダイエットです。
ボディビルダーの間では脂肪を削ぎ落とすための極限的なダイエットの一部として糖質制限は長年用いられ、効果はあるが、肝臓や腎臓を悪くする恐れのあるダイエットと考えられてきました。
勝負の世界で命がけで望むビルダーにとっては、健康を犠牲にしても取り組む価値のあるダイエットだったのです。
しかし、このダイエットで実際に肝臓や腎臓がが悪くなった人は実はいません。ただ、肝臓や腎臓がすでに悪い人がこのダイエットに取り組むと、命の危険性があります。
このように、安全性に確証が持てないダイエットだったため、一般的な女性の美容の世界で語られることはありませんでした。
しかし、2015年にアメリカの厚生省、続いて日本の厚生省から摂取コレステロールと体内コレステロール値には相関関係がないということが発表されました。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042631.pdf
これにより、ゆで卵を毎日10個以上食べて、全く健康被害のなかったビルダーの行動が公式に認められるようになったのです(よかったです)。
そう、コレステロールを取りすぎると体に悪い、というのは神話だった、ということになりますね。
それゆえ、2015年より、脂質を糖質と置き換えるアトキンス博士が考案したダイエットが、公式に認められることとなり、流行を迎えることとなります。
ケトジェニックダイエット賛否両論
私も2016年よりチャレンジしており、2017年2月現在は第二回目のチャレンジ。
取り組む人が増えて、情報量も日に日に増えているようです。
ケトジェニックダイエットは、ボディビルダーや肥満症、糖尿病患者さん等、一部の人々の間では受け入れられてきたというものの、流行化して一般の健康な女性が美容目的で行うのは、欧米ではあっても、日本ではつい最近のことです。
まだ認可されてときの浅いダイエット方法なので、成功及び失敗に関するデータが少なく、まだボディビル以外のアスリートの中ではあまり用いられていません。
2014年以前にはアトキンスダイエットは危険なダイエットとみなされていました。
それが、2015年以降は画期的ダイエットとしてもてはやされるようになりました。
こんなに考え方が変わった理由として思うのは、やはり厚生省の公式見解があると思います。厚生省が危険でないと言うから、危険ではないのだろうと。というより、危険であるというエビデンスが認められない、ということです。
2014年以前には、安全であるというエビデンスも、データが少ないためないのと、情報が少ないため、取り組んでも失敗する人も多かったのだと思います。そうすると、やっぱり良くないダイエットだ、ということになってしまいます。
たとえば、初期の不快な症状に対処する手段がわからないと、ケトーシスに入る以前にやめてしまうことは理解できます(私もそうでした)。
また、ダイエット終了後に、普通に以前と同じ量の炭水化物を摂取すると、リバウンドする恐れもあります。
なので、2015年以前には、国からも認められておらず、正しいやり方もデータもない、かつ従来のダイエット方法とは全く異なるダイエット方法というのは、やらないほうが無難、という結論に至ってたのだと思います。
ケトジェニックダイエットで早死?
昨年には、ノンフィクション作家で糖尿病患者である、糖質制限の第一人者桐山秀樹氏が62歳の若さで急死したのは、ダイエットのせいではないか、と言われています。
しかし実際にそれが本当の原因なのかどうかは誰にもわからず、憶測の域を出ていません。ただ、無理に糖質制限を行うと、肝臓や腎臓疾患があった場合、それに気づかず、危険な状態に至ることは十分ありえます。
ですので、ケトジェニックダイエットを始める前には、自分が健康なのか、特に肝臓や腎臓の調子は快調なのかどうかを確かめてからにしましょう。