フィットネスインストラクターコースでケトジェニックダイエットの話が出た
ボローニャでフィットネス&ボディビルインストラクターの講座に参加
先日、ボローニャにフィットネス&ボディビルインストラクターの養成講座に参加しました。これは自分自身のためにもなるし、追々インストラクターをする機会があったら役立つかと思って参加してみました。
結論から言うと、とってもためになった!
解剖学から栄養、正しい姿勢と筋トレ実践まで、二日では消化しきれないほど盛りだくさんの内容。
テキストは全部で400ページで、行き帰りの電車の中で必死に勉強。
講師の方はトライアスロンの選手で、現在はパドヴァ大学のスポーツ科学の修士課程に在籍しながら、ジムのインストラクターをしているファビオさん。
余談の中で、彼は大学の卒論でケトジェニックダイエットに関する論文を書いたということ。
彼自信が五週間ケトジェニックダイエットを試して、その様子をトライアスロンのエネルギー効率と合わせて観察したそうです。
体重の減少は五週間で二キロ、体脂肪率が落ち、筋肉がつき、ケトン体のエネルギー源としてのポテンシャルは糖質に優るのを実感したということ。
食生活は種中心で、ひまわり種とかぼちゃ種、ほうれん草を一日200g食べていたと。
イヌイットとケトジェニックダイエット、脂肪褐色細胞との関連
その話の中で北極のイヌイット、エスキモーは、脂肪細胞のほとんどが褐色細胞だということが話に出ました。
イヌイットは体脂肪率がかなり高い民族なのですが、その組成が褐色細胞であることにより、脂肪がエネルギー源としてうまく使われていると。
ケトジェニックダイエットは一体どれくらいの期間続けても大丈夫なのかということはまだはっきり科学的に明らかになっていないと思うのですが、イヌイットは生まれてから死ぬまで実際にケトン体回路で生きているとすると、それと脂肪細胞がほとんど褐色細胞であることと関連性が高いかもしれませんね。
私の周りでは、一般的な糖質制限を二年以上していると、健康状態に問題が出ている人が多いです。実際にはどういう風に糖質制限をしているのかということも観察されなくてはいけないので、一概に長期の糖質制限は危険とはいえませんが、
先祖代々糖質を食べてきた私達と、先祖代々ケトン体回路で極寒の地で行きてきたイヌイットは、体質がかなり違かったとしても驚くには当たりませんよね。
試験はなんと満点で通過。ワォー!
私自身は、糖質制限は最大五ヶ月、スーパー糖質制限は長くても二ヶ月位が適度ではないかと感じています。
スーパー糖質制限は二週間でいいわけですから、体重が落ちなかったとしても、二ヶ月まで延長する必要は実際はないです。
ケトジェニックダイエットで痩せないからといって、長期にスーパー糖質制限をするよりは、カロリーを過不足ない程度まで減らしたほうがいいでしょう。ケトン体が出ててもカロリーオーバーでは痩せないですね。